家族が認知症だとわかって
『これからどうなるんやろ』
『家族の名前も忘れちゃうんやろな…』
『徘徊するようになったらどうしよ…』
たくさんの不安が一気に押し寄せますよね。
頭では理解しようとしているのに、
心が追いつかない。
今までと同じように接したいのに、
どこか戸惑ってしまう。
そんな自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
私は身内に認知症の家族がいるわけではありません。
だから、当事者の気持ちを「わかる」とは言えません。
でも、特別養護老人ホームで15年間勤務し、
たくさんのご家族様と関わらせていただきました。
あるご家族様は、ご自身で認知症について勉強もされていました。
本を読み、講演を聞き、情報を集めていました。
それでも、
「これで合っているのか不安です」
「ちょっとしたことを相談したら、面倒な家族と思われませんか?」
そうおっしゃっていました。
認知症と一言で言っても、
種類も違えば、もともとの性格も違います。
同じ対応が正解とは限りません。
だからこそ、私は伝えたいです。
『ちょっと気になること』を
どうか遠慮しないでください。
「迷惑かな?」
「忙しそうやしやめとこかな…」
そう思わなくて大丈夫です。
ご家族様の小さな違和感や気づきが、
利用者様の心地よい生活を支える大きな鍵になることが、本当に多いんです。
すぐに気持ちが整理できなくていい。
前向きになれなくていい。
感情には時間が必要です。
人それぞれのペースがあります。
でも、ひとりで抱え込まないでほしい。
家族様の不安が少しでも軽くなれば、
それはきっと利用者様の安心にもつながります。
そして、できることなら——
お互いが笑顔で、
その人らしく余生を過ごしてほしい。
そのお手伝いが、私はしたいと思っています。


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